盃(さかずき)は、日本の伝統的な酒器の一つであり、主に日本酒を飲む際に使用されます。
全て天然素材で作られたこの盃は、ひとつひとつ手作りで製作されています。
自分自身のお気に入りのカップとして、また、いつもお世話になっている人への特別な贈り物として、あなたのお手元に。
採取した陶土を細かく粉砕し、水簸(すいひ)することで、きめの細かい粘土を生成します。
14代目高取八之丞不忍がなせる技。
薄く軽い盃が成形されます。
釉薬の原料となる木の灰、藁の灰、錆、長石を調合し釉薬を作ります。本焼では窯詰めの場所によって釉薬の溶け具合が変わるため厚みを調整しながら釉掛けを行います。
摂氏1230℃から1280℃の高温の薪窯で焼成します。窯の中で溶けた釉薬は、深みのある色合いを出します。
金箔の色を綺麗に出すために漆を2~3回塗りをしてなめらかに仕上げます。
金箔の厚みは約0.1ミクロンのため無風状態の環境で丁寧に金箔を押していきます。金箔は純金度の高い一号色を使用。
磨かれた職人の技が集結された逸品
400年以上続く老舗。茶道具を中心に日常生活を彩る多彩な器も製作する。 薄づくりで口当たりの良い「黒田杯」をもとに「金盃」が出来上がる。
日本で先祖を家の中で祀る「仏壇」は700年前から根付いている。その仏壇を末永く祀れるよう修理を中心に手掛ける。
仏壇の修理に欠かせない漆塗りや金箔押しの技術を生かし、今回の「金盃」を手掛けることになる。